本来、家という場所は安心できる場所のはずでした。
疲れて帰ってきて、ほっとできる場所。
子供が安心して過ごせる場所。
でも、あの頃の私にとって家は、常に気を張っていなければいけない場所になっていました。
玄関の音がするだけで緊張し、機嫌をうかがいながら過ごす毎日。
家にいるのに、心が休まることはありませんでした。
調停の話が出てから、元夫は自分が有利に立てるよう行動し始めました。
交代勤務を日勤に変更するため、しばらく一か月ほど県外勤務になると言っていたのです。
その間、私も色々と考えていました。
建てた家から出ていくこと。
親権を取るために、子供たちの環境をどう整えるか。
考えることは山ほどあり、夜中に一人で外へ出て考え事をすることもありました。
そして、その時です。
県外にいるはずの元夫の車が、深夜に家の周りをゆっくり走っていたのです。
家の様子を見ているのだと気づいた瞬間、背筋が凍り付きました。

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