#9 子供を連れて家を出た日

調停を申し立てたあとも、不安が消えることはありませんでした。

元夫がどう出てくるのか。

これからどう戦っていくのか。

そんなことばかり考え、現実感がどんどん強くなっていった気がします。

そして、元夫が県外へ行っていた間に起きた、あの出来事。

夜中、本来いるはずのない元夫の車を家の近くで見たあと、私は子供たちを連れて家を出ました。

まるで夜逃げのようでした。

会社の人にも協力してもらい、急いで荷物をまとめ、新しく借りたアパートへ向かったのです。

家を出たあとも気持ちは落ち着かず、これからどうなるのかばかり考えていました。

子供たちはいつも通り過ごしているように見えて、その姿を見るたびに、

「私の選択は間違っていないだろうか」

と何度も自問していました。

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