新しいアパートでの生活が始まりました。
荷物は最低限だけ。
当時、娘は5歳、息子は2歳でした。
娘には、
「パパと離れて暮らすこと」
そして、
「ごめんね」
と伝えました。
本当に必要なものだけを持って、慌ただしく家を出たので、生活が整うまでには時間がかかりました。
それでも、あの家を離れたことで少しだけ安心した自分がいました。
玄関の音に怯えなくていい。
機嫌をうかがわなくていい。
それだけで、心の張り詰め方が少し違ったのを覚えています。
でも同時に、
「これから本当にやっていけるのだろうか」
という不安も常にありました。
保育園は、引っ越したことで片道30分。
保育園へ送ったあと、会社までも30分かかりました。
会社には時短申請をしましたが、毎朝子供二人の準備でバタバタでした。
簡単なお弁当を作り、車の中で食べてもらうこともしばしばありました。
迎えに行くだけでも往復一時間。
帰宅後は、夜ご飯、洗濯、お風呂、寝かしつけ。
気づけば子供と一緒に寝てしまっていることも多かったです。
考えることは山ほどありました。
それでも、子供たちの寝顔を見られた時だけは、ホッとできる瞬間でもありました。

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